今まで無料ブログのはてなブログから、独自ドメインとレンタルサーバーを用いたブログへ移行しました(2018年10月)。過去記事でも書きましたが、制約の多い無料ブログから有料だけど自由度の高い構成に変更しました。
今回は、移行時に気をつけておきたいことを書きたいと思います。
(価格情報は税込みです)
無料ブログとの違い
無料ブログ
無料ブログとは、ブログを運営するためのサーバーや環境を全て無料で利用できるブログサービスのことです。僕が利用していた「はてなブログ」を始め、「livedoorブログ」や「seesaa」、「amebaブログ」、「FC2ブログ」など数多くの無料ブログがあります。
メリットは無料でお手軽に利用できるところですが、カスタマイズが制限されており、サービス提供側がブログ記事に勝手に広告を挿入してきたりなど自由度が低いことがデメリットです。
今までブログをしたことがない人は僕と同じように無料ブログでとりあえず試してみるのがいいんじゃないでしょうか。
独自ドメインとレンタルサーバー
一方、独自ドメインを取得しレンタルサーバーで自らブログを運営する場合、全てを自分でカスタマイズできるため自由度が格段に向上します。
ただし、以下のデメリットもあります。
ドメイン取得は最初だけですので、ほとんどはレンタルサーバー上での運営となります。そのため、レンタルサーバー業者のサービス内容がブログ運営に大きく影響します。最近では立上げから日々の運営が行いやすいサービスを構築しているレンタルサーバー業者も多く、初心者でもブログ運営しやすいようになっています。
独自ドメイン
独自ドメイン取得の場合、一度取得すればあとは契約の更新だけなので、主に費用と運営会社が継続するかどうかを気にすればよいと思います。
独自ドメイン取得費用
各業者でほとんど差がありません。
- .com、.jp、.netなどで価格が異なる
- .comの場合:年1200円前後、.jpの場合:年3000円弱
- 初年度と2年目以降の更新料に違いがある
最も注意するところは、「登録料1円!」などと宣伝しているものは2年目以降の更新料が跳ね上がります。ブログ運営を継続する場合、ドメイン名の変更はかなりの痛手となるので、必ず更新料を確認して契約しましょう。
僕の場合は、ネットオウル社のスタードメインで取得しました。各社の費用を比較したんですが、年100円くらいしか差がありません。どこでも良かったんですが、安めで「登録料1円」などと宣伝していなかったので、ここにしました。
.comや.jpを選ぶ必要がありますが、マイナーなのは怪しいサイト臭がするので除外し、有名どころで検討しました。有名どころでは.comが最も安いので「それでいっかぁ」って感じで決めました。
whois情報
もう一つ気をつけるところがあります。
ドメインは全世界に公開するものなので、「whois情報」と呼ばれる所有者情報も全世界に公開する必要があります。実際の住所、名前、連絡先を公開するなんて嫌ですよね。しかも世界に。
さらに誰でも検索できるんですよ。以下のリンクはスタードメイン社のwhois情報を検索するページです。
実在するドメイン名を入力してみると、ばっちり住所、名前、電話番号がが出てきます。こんな簡単に検索できてしまうと個人は大変です。そこで「whois情報公開代行サービス」があります。このサービスは個人に代わってドメイン取得企業の情報をwhois情報に登録します。ほとんどのドメイン取得業者がサービスを行っていますが、有料/無料の差があるので、無料の業者をおすすめします。
選定条件
僕は以下の条件でドメイン取得業者を決めました。
- 登録料ではなく更新料で判断する(各業者であまり差はない)
- whois情報公開代行を無料で行っている
- 倒産されると困るので、そこそこ大手
「お名前.com」と「スタードメイン」が選択肢に残ったんですが、僕は少しだけ更新料の安かったスタードメインにしました。価格の違いなどは以下のリンクを参考にしてみてください。
【早い者勝ち!】.com/.net/.jp ドメイン取るならお名前.comお名前.comは、運営会社が東証一部上場のGMOインターネット(株)なので、超安心です。グループ会社も大手ばかりです。
注意点として契約申込時にwhois情報公開代行サービス利用の有無をチェックするところがあるらしいので、気をつけてください。無しで契約すると追加は有料らしいです。
格安ドメイン取得サービス、スタードメイン
スタードメインは超大手ではありませんが、レンタルサーバー事業も行っているので、大丈夫かなと思いました。
スタードメインは最初からwhois情報公開代行の状態でした。希望すれば設定画面から本来の情報に書き換えることもできます(普通はしませんが)。
文章の最後に書いてますが、期間限定でエックスサーバーのサーバーを契約すると登録も更新も無料の独自ドメインを一つもらえます。
→ 高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』
レンタルサーバー
レンタルサーバーは、費用と運営会社の継続はもちろんですが、サーバーの安定性や環境構築サービスの優劣が重要です。
独自ドメイン取得業者の選定で疲れたので、ユーザーが多そうな(検索したときによく名前が出てくる)業者に絞って選びました(笑)。
選定条件
既にユーザーが多いところに絞っているので、運営会社の継続は除外し、性能・機能と費用で比較することにしました。
必要な性能・機能
本来は性能を調べるべきなんですが、トラブル情報が頻繁に出ておらず、ユーザーが多ければ大丈夫かなと上記の3社は問題無しとしました。
機能としては以下が必要と考えました。
- ディスク容量:動画データを置く訳ではないが少なすぎるのは困る。
- WordPress:ブログ環境のベースとなるWordpressが簡単に導入できるサービスがあること。
- マルチドメイン:今後、複数のドメインを運営するかもしれないので対応が必要。
- MySQL:複数のMySQLデータベースが扱えないとマルチドメイン化してもWordpressが対応できない。
- SSL:https化に必要。最近はhttps化していないと安全なサイトと認識されない。
- PHPなど:高度なページを作るときに必要。
- SSH:なんか遊べそう(笑)。なくてもいいかも。
- 商用利用:今後、広告や起業するときに必要。
複数サイトについて、こちらの記事にもサーバ選びの注意点を書いてます。
機能と費用の比較
各社とも様々なプランがあります。全部見てると選べなくなるんで、上記の条件に当てはまる最低費用のプランとその下のプランに限定し比較しました。
(2021/4/28データ更新)
サービス名 | エックスサーバー | ロリポップ! | スターサーバー | |||
プラン名 | X10 | X20 | スタンダード | ハイスピード | スタンダード | プレミアム |
初期費用 | 5/6(木)18時まで無料 | 5/6(木)18時まで無料 | 5/5まで無料 | 無料 | ||
年間費用 | 13,200円 | 26,400円 | 6,600円 | 9,900円 3年契約だと 6,600円 | 6,600円 | 9,900円 |
ディスク容量 | 300GB | 400GB | 160GB | 200GB | 100GB | 150GB |
ディスクタイプ | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD |
転送量 | 150GB/日 | 180GB/日 | 500GB/日 | 700GB/日 | 150GB/日 | 200GB/日 |
WordPress | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 200個 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 50個 | 無制限 | 30個 | 70個 |
SSL | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
PHPなど | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
SSH | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
商用利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ロリポップ!とスターサーバーはほぼ同じです。僕の場合は、スターサーバーと同じ会社のスタードメインを利用しているので、リスク分散として違う会社のロリポップ!にしました。
ロリポップ!は導入実績が200万サイト以上なので、とても安心です。
この記事の最後に、僕が実際にロリポップ!を使っていて困ったときの対処方法や工夫したことを紹介しています。
僕が契約したプランはスタンダードです。スタンダードプラン 詳細はこちら
おすすめサーバー
将来のアクセス増に期待するならエックスサーバー
エックスサーバーはSSDディスクを使用しているので高速アクセスできます。元々商用用途のサーバーなので、アクセスが集中した場合の高速性、安定性には定評があります。本格的に始める方にはおすすめです。
また、エックスサーバーは少し高く見えるのですが、今なら期間限定でサーバー契約すると独自ドメインを無料でもらえます。なんとドメイン更新費用もかかりません。高性能でドメインも無料だと選択肢に入りますね。
→ 高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』
お手軽に始めるならロリポップ!国内シェアNo.1
やっぱり少しでも安いほうがいいのであれば、僕も使用しているロリポップ!がおすすめです。国内シェアNo.1なので、とても人気です。
月額550円~のスタンダードプランがSSDになりました!月額110円のエコノミープランもSSDです。
ハイスピードプランが月額550円~に値下げされました!
2021/5/5まで全プラン初期費用が無料です!ドメイン取得初期費用/更新費用がかからないキャンペーンも始まりました!
→ WordPressを使うならロリポップ!
簡単インストール完備で楽々スタート!
ロリポップ!でのWordPressのインストールのやり方の記事を書きました。読んでいただけると分かりますが、非常に導入が簡単です。
SSDなのに安い!スターサーバー
最近、ディスクのSSD化が進んでいます。
SSDはSolid State Driveの略で、半導体素子メモリを使ったドライブのことです。(従来のHDDは固定磁気ディスクのことです)
SSDはメモリなので、物理的に回転して動作する磁気ディスクと比べて速度がメチャクチャ速いです。
僕が始めた2018年当時にSSDだったのはエックスサーバーくらいだったんですが、ロリポップ!もハイスピードプランが導入されて、エックスサーバーと対抗できるようになりました。
本サイトのサーバーはロリポップ!のスタンダードプランなので、残念ながらHDDです。現在のアクセス状況だと特に問題はないのですが、もっとアクセス数が増えたらSSDのほうがいいと思います。
SSDだとスターサーバーのスタンダードプランが安いです。機能や価格はロリポップ!のスタンダードプランとほぼ同じなのに、SSDです。
実績的にはロリポップ!が優れていると思いますが、全プランでSSDに対応しているスターサーバーはかなり魅力的ですね。(2020/8/5からロリポップ!の全プランもSSDになりました)
2021/1/7の18時まで、初期費用無料キャンペーンを実施中です。
商用利用の制限無し!mixhost
最近、人気なのがmixhostです。
上のレンタルサーバー比較表には載せていないので、代表的な仕様は以下の通りです。
- 初期費用:無料
- 年間費用:10,560円
- ディスク:SSD250GB
- 転送量目安:150GB/日
- マルチドメイン、MySQL:無制限
SSD採用で、エックスサーバーX10、ロリポップ!ハイスピード、スターサーバースタンダードとだいたい同じ性能で、年間12,936円と安いです。
mixhostには、他社と違う圧倒的な差があります。
「はぁ?他社には制限があるの?」と思われますよね。
他社には商用利用時に制限があります。違法なサイトはもちろんダメですが、成人向けコンテンツも禁止されています。違法でなくてもアダルト関係は禁止です。
mixhostは合法であれば、どのようなジャンルでも商用利用できます。
成人向けコンテンツを扱う場合、fc2などのフリーブログか海外の怪しいサーバーを利用するしかなかったのですが、mixhostは一般企業のアズポケット株式会社が運営しています。
将来を見越して商用利用に制限のないサーバーを選んでおくのもいいと思います。
ロリポップ!のプランがリニューアルしました。全プランSSD採用で高速/大容量化!初期費用無料キャンペーンも開催中!
ロリポップ!の設定方法やサーバー運用時のノウハウ情報は以下の記事で紹介しています。
WordPress、Cocoonに関する情報は以下の記事で紹介しています。
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