皆さん、スマホをきっちり掃除していますか?
なんとなくティッシュやタオルで拭いたりしてるだけなんじゃないでしょうか。
スマホはかなり汚れています。四六時中、手で触りまくって、電話をかけるときは耳にくっつけて、男性だとズボンのポケットに入れている人も多いんじゃないでしょうか。
多分、最も汚い電化製品だと思います。トイレの便座よりも雑菌が多いなんてことも耳にします。
スマホにウイルスを塗りつけているかも
現在、新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されています。自分しか触らなければいいのですが、写真やWEBページを見せるときに他人が触ることもあります。
「他人には絶対に触らせないから大丈夫!」という人もいると思いますが、自分しか触っていなくても懸念することがあります。
どのようにスマホにウイルスが付着するのか
「あー、今日も仕事で疲れた。でも、まずは手洗いとうがいをしないと!」と、帰宅時にしっかりウイルスを除去するために手洗いなどをしていると思います。
普通は「これで、とりあえず安心。予防は完璧!」となるはずですが、実はそんなことはないんです。
例えば仕事が終わって電車で帰宅しているとします。緊急事態宣言が出た今でも自分一人しか乗っていないほどガラガラなんてことはありません。それなりに混雑しているので、つり革を利用する場合がほとんどじゃないでしょうか。
片手でつり革、もう片手でスマホを操作が一般的な通勤風景です。途中で座れた場合、「両手が空いた!」と片手でスマホを持って、もう片手で操作しますよね。
もし、つり革にウイルスが付着していた場合、どうなるでしょうか?
つり革を握っていた手にウイルスが付着し、その手でスマホを操作することになります。つまり、スマホにウイルスを塗りつけている状態です。
電車は使ってないから大丈夫は本当?
電車を利用していなくても、店舗やトイレの扉、スーパーやコンビニの商品など他人が触っていたものや咳などで飛沫が付着したものに触れる機会があります。
つり革はガッチリ握るので一番危険ですが、他にも以下のようなものでウイルスが付着する可能性があると思います。
- トイレや店舗、職場のドアノブ
- エスカレータの手すり、エレベータのボタン
- 職場の共有物、コピー機など
- 買い物に行ったときのカゴ、商品、つり銭
気にしたらキリがないくらいウイルスが付着する可能性のものが溢れています。
いつ手にウイルスが付着するかが分からないので、「必ず家に帰ったら手洗いをしましょう」や「顔はできるだけ触らないように」と呼びかけられています。これは皆さん実践していると思います。
けど、手を洗う前に触っていたスマホまで洗っているでしょうか?
手を洗った後にウイルスが付着したスマホに触れば、手洗いの意味がなくなります。
スマホをどうやって洗うの?
スマホにウイルスが付着している危険性は理解していただけたと思います。
スマホを手と同じように洗えばいいんですが、普通に考えて壊れてしまいますよね。
では、どうやってスマホを洗うのでしょうか?
スマホメーカーのWEBページや取扱説明書などを確認したのですが、大きく分けて以下の2通りに分かれます。
- 防水仕様のものはアルコール除菌
- 防水仕様でないものは乾いた布で拭くだけ
防水仕様はアルコール除菌
日本メーカーのスマホはほとんど防水仕様です。
防水仕様とは?
防水仕様はいくつか種類があり、取扱説明書や仕様書に明示されています。IPX+数字で表されています。
- IPX5
- 内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5リットル/分の水を3分以上注水する条件で、あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、電話機としての性能を保つ。
- IPX7
- 常温で水道水、かつ静水の水深1mの水槽に静かに製品を沈めた状態で約30分間、水底に放置しても製品内部に浸水せず、電話機としての性能を保つことです。
- IPX8
- 常温で水道水、かつ静水の水深1.5mの水槽に静かに製品を沈めた状態で約30分間、水底に放置しても製品内部に浸水せず、電話機としての性能を保つ。
日本メーカーではIPX5/IPX8の両方に適用している機種が多いです。
かいつまんで表現すると、IPX5「台所の洗い物の水しぶきや雨にさらされても大丈夫」、IPX8「お風呂の湯船やトイレに沈めても大丈夫」ということです。お風呂は40度くらいあるので、常温に含まれるのか微妙なところですが、スマホの内部素子も普段40度くらいになると思うので、大丈夫な気がします。
落としたときに衝撃があると、それで壊れる可能性があるので、できるだけ水に落とさないように気をつけたほうが良いのは明白です。
普段の生活で多少濡れるのは大丈夫と解釈したほうがいいと思います。
一応、ハンドソープなどで手洗いしても大丈夫だと明記しているメーカーもあります。
→ 京セラ製 防水(IPX5/8、IPX5/7)対応モデルのお手入れ方法
汚れが目立つ場合だけ時々、慎重に洗剤を使用して洗うのはいいと思いますが、毎日、手と一緒にハンドソープで洗うことは想定していないと思います。
メーカーによっては洗剤類の使用を禁止しています。
アルコール除菌がおすすめ
ウイルス除去を目的とした毎日のお手入れは、ウエットシート状のアルコール除菌がおすすめです。
Apple社のiPhoneとシャープ社のAQUOSはアルコール除菌シートを使用しても問題ないと公式ページで紹介しています。
→ シャープAQUOSの「スマートフォン・携帯電話機のクリーニングについてのお知らせ」
iPhoneは「洗剤類の中にiPhoneを浸さないでください。」と書かれています。
アルコール除菌シートは、一般的なドラッグストアで市販されています。(品薄で実際に入手できるかは別です)
上の画像のような商品です。商品イメージを伝えるためだけに紹介しています。除菌関連の商品が軒並み値上がりしているので、価格と販売業者が信頼できるかを確認してから購入してください。
スプレータイプのアルコール除菌液を既に持っている場合、柔らかい布に染み込ませてスマホを拭き取るのもいいと思います。除菌ハンドジェルはアルコール以外の成分も多く入っているので避けたほうがいいと思います。
メガネ用クロスが傷をつけずに汚れ自体もよく取ってくれると思います。
防水仕様でないスマホは普通に拭くしかない
日本メーカーは防水仕様のスマホがほとんどですが、海外メーカーは防水仕様になっていないスマホがほとんどです。
防水仕様ではないスマホだと、水分に触れさせること自体が厳禁です。
ハンドソープで丸洗いなんてすると、即、死亡です。
綺麗に拭くことしかできません。ティッシュペーパーやタオルなどでは十分に汚れを除去できないので、メガネ用クロスが油分なども綺麗に拭き取ってくれるのでオススメです。
拭くだけだと不安。。。
仕様上は水分に触れさせると故障の原因となりますが、乾拭きだけだとどうしても不安な人は、自己責任で除菌シートで拭き取るくらいは大丈夫だと思います。
汗がつくだけで即故障にはならないと思うので、速乾性のあるアルコール除菌シートであれば、すぐに故障することはないと思います。
水分が溜まりやすい端子部やボタン部分には十分に注意してください。強く拭くと液体が出やすいので、軽く拭く程度にしたほうがいいと思います。
あくまでも自己責任でお願いします。
UVで殺菌する除菌ケース
ウイルスや細菌は紫外線を長時間浴びると死滅します。
夏に風邪やインフルエンザが少ないのは、気温が高いだけでなく、紫外線の強さも影響しています。
紫外線で殺菌するスマホ用の除菌ケースというものがあります。
通販でもスマホ用の除菌ケースが売られていますが、ほとんどが中国メーカーの製品です。Amazonの商品ページのカスタマーレビューを見ても、変な日本語ばかりです。本当に除菌してくれるのか全く分かりません。
上の画像は、日本メーカーのMATECH 京都ブランドの製品です。MATECH社は京都発のベンチャー企業です。
このUV除菌ケースは、UVとオゾンで消毒してくれます。UV殺菌率は99.9%です。さらにワイヤレス充電にも対応しています。
スマホだけでなく、マスクや歯ブラシの除菌にも使用できます。マスク不足で何回も使うしかない人にもいいんじゃないでしょうか。
Amazonベストセラー1位 (2020/12/19時点)
以上、スマホのウイルス対策を紹介しました。
いくら手を洗っても、普段触りまくっているスマホに気をつけないと、手洗いの意味がありません。
防水仕様のスマホであれば、アルコール除菌シートで拭き取れば、ウイルス対策になります。
防水仕様ではないスマホは、メガネ用クロスなどで汚れを綺麗に拭き取ってください。スマホを壊したくない人は除菌スプレーを使用せずにスマホ用の除菌ケースが効果的だと思います。
また、防水仕様になっていないスマホは除菌スプレイなどを使用しないでください。日本メーカーはほとんど防水仕様になっていますが、海外メーカーのスマホだと防水仕様になっていないことが多いので注意してくださいね。
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