2020/6/25にOPPO製スマホOPPO Reno3 Aが発売されました。
OPPO Reno3 Aは、OPPO Reno Aの後継機で、有機EL搭載の高解像度ディスプレイを継承し、カメラ性能が最大4,800万画素と大幅に向上しています。
海外メーカーでは珍しく、おサイフケータイや防水・防塵仕様と、日本人が欲しい機能が揃っています。
→ 安価な有機ELモデルの機能・性能を比較【Reno3 A/Mi Note 10 Lite/TCL 10 Proの違いは?どれがオススメなの?】
OPPO社からは他の機種も発売されていますが、比較的新しく仕様が似ているOPPO A5 2020もあるので、どの機種にしようか迷っている人も多いと思います。
今回はOPPO Reno3 A/OPPO Reno A/OPPO A5 2020の3機種の機能や仕様の違いを比較したいと思います。
2020/11/20発売のOPPO A73の性能比較はこちら
価格情報は基本的に税込み価格です。
OPPO製スマホの機能・性能の比較
現在、OPPO製スマホは以下の4機種が格安SIMで取扱われています。
OPPO Reno 10x Zoomは10万円程度する機種で他の3機種と価格帯が違うので、今回はOPPO Reno 10x Zoomを除く3機種の機能・性能の違いを比較したいと思います。
各機種の機能・性能の仕様は以下の表の通りです。
価格は税込みです。
項目 | OPPO Reno3 A | OPPO Reno A | OPPO A5 2020 |
---|---|---|---|
発売日 | 2020/06/25 | 2019/10/16 | 2019/10/30 |
実売価格(2021/8/3参考) | 約2.4万円 | 約1.7万円 | 約1.6万円 |
ディスプレイ | 有機EL | 有機EL | 液晶 |
解像度 | 2,340 x 1,080 フルHD+ | 2,400 x 1,080 フルHD+ | 1,600 x 720 HD+ |
画面サイズ | 6.4inch | 6.44inch | 6.5inch |
アウトカメラ | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 ポートレート:200万画素 モノクロ:200万画素 | メイン:1,600万画素 深度測定:200万画素 | メイン:1,200万画素 超広角:800万画素 ポートレート:200万画素 モノクロ:200万画素 |
インカメラ | 1,600万画素 | 2,500万画素 | 1,600万画素 |
オーディオ | - | ||
スピーカー | モノラル | ||
ROM/RAM | 128GB/6GB | 64GB/6GB | 64GB/4GB |
外部メモリー | microSD™ (最大256GB) | ||
SIM | デュアルnanoSIM (2スロット:1スロットはSDカードと共用) | デュアルnanoSIM (SDカードと合わせて3スロット) | |
端子 | USB Type-C、3.5mm イヤホンジャック | ||
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 665 | Qualcomm® Snapdragon™ 710 | Qualcomm® Snapdragon™ 665 |
OS | ColorOS 7.1(based on Android™ 10) | ColorOS 6.0 (based on Android 9.0) | |
防水・防塵 | IP68 | IP67 | IP5X |
バッテリー容量 | 4,025mAh | 3,600mAh | 5,000mAh |
急速充電 | 対応 | × | |
おサイフケータイ | 対応 | × | |
重量 | 175g | 169.5g | 195g |
外形([mm]) | 160.9 x 74.1 x 8.2 | 158.4 x 75.4 x 7.8 | 163.6 x 75.6 x 9.1 |
記載スペースの関係で、数値の「約」を省略しています。
性能が良いほどセルを濃い黄色で塗っています。
Reno3 AとReno Aを比較するとReno3 Aが概ね優れているのですが、A5 2020まで加えると一長一短があって少し悩ましいですね。
もう少し詳細に見ていきたいと思います。
ディスプレイはReno A/Reno 3Aが圧倒的!
Reno A/Reno 3Aは有機EL搭載!
Reno3 AとReno Aは有機ELディスプレイを搭載しています。
Reno3 Aのディスプレイの特徴
一方、A5 2020は一般的な液晶です。
Reno3 AとReno AはHDR10などの色再現性に関しては特に明記がありませんが、一般的には液晶ディスプレイより有機ELの色再現性は非常に優れています。
有機ELは色再現性に非常に優れているので、映像の質感が非常にリアルです。
Reno A/Reno 3AはフルHD+!
Reno3 AとReno Aは高解像度のフルHD+です。
A5 2020はHD+と解像度が落ちます。
最近は低価格の機種でもフルHD+の機種があるので、HD+の画面だと解像度不足が気になると思います。
「動画は見ないから気にしてないよ」と思う方も、文字の滑らかさが全く違います。フルHD+を超えると人間の目には違いがほとんど認識できない(スマホの画面サイズの場合)のであまり意味が無いと思いますが、HD+とフルHD+の違いは、はっきりと感じられます。
ディスプレイ指紋認証が使いやすい!
Reno3 AとReno Aの指紋認証は、ディスプレイ画面上に配置されています。
ディスプレイと一体になっているので、端末上に無駄な余白を用意しなくても良いので、画面占有率が高くなっています。
ディスプレイは色再現性の高い有機EL搭載、フルHD+のReno3 AとReno Aが圧倒的に優れています。
カメラは性能がバラバラで悩ましい...
アウトカメラ
上の画像はReno3 Aのアウトカメラ構成で、最大4,800万画素の超高解像度カメラに加え、長広角/ポートレート/モノクロの4眼カメラ構成です。
4眼カメラ構成は、A5 2020も同じです。最大画素数は1,600万画素です。
Reno Aはメインカメラ1,600万画素でシンプルな2眼カメラ構成です。もう一つのカメラは深度測定用なので、実際に撮影画像となるのはメインカメラの一つとなります。
発売日の順番が、Reno A→A5 2020→Reno3 Aなので、A5 2020から4眼カメラ構成、Reno3 Aで画素数アップという仕様変更になります。
最近のスマホだと4,800万画素は珍しくありませんが、かなり凄い性能です。
4Kテレビと比較して説明します。4Kテレビ(カメラ)の画素数は3,840×2,160画素なので、約830万画素です。
機種 | 最大カメラ画素数 | 4Kとの比較 |
---|---|---|
Reno3 A | 約4,800万画素 | 約6倍 |
A5 2020/Reno A | 約1,600万画素 | 約2倍 |
Reno3 Aの4,800万画素は4Kテレビの約6倍の画素数です。
正直に言って、オーバースペックな気がします。画素数だけだとReno AやA5 2020の1,600万画素でも特に問題ないと思います。
まぁ、安ければオーバースペックでもいいんですけど(笑)。
画素数よりも4眼カメラ構成のほうが、いろいろなシチュエーションに合わせて撮影できるので、実際の使い勝手がいいと思います。
インカメラ
インカメラがアウトカメラと逆の性能になっています。
Reno Aが2,500万画素で、Reno3 AとA5 2020が1,600万画素です。
アウトカメラの性能順と逆なのが本当に悩ましいです。なんでこのような仕様分けになったんでしょうか??
Reno3 AとA5 2020の1,600万画素も、他社の一般的なアウトカメラの画素数と変わらないので、十分だと思います。Reno Aで2,500万画素を発売したけど、実際には必要なかったからReno3 Aで1,600万画素に戻したんでしょうか。
サウンドは平凡
サウンドはどの機種もDOLBY ATMOSやハイレゾには対応していません。いたって平凡な仕様です。
最近はイヤフォンジャックがない機種もありますが、イヤフォンジャックはどの機種もついています。
Bluetoothも搭載されているので、ワイヤレスだと別にイヤフォンジャックはいりませんが、昔のイヤフォンも挿せるのは嬉しいですね。
CPU・メモリのパフォーマンスは?
CPUは同等性能
採用しているCPUは、Reno3 AとA5 2020がSDM665で、Reno AがSDM710です。
SDMの後ろについている番号が大きいほうが概ね性能が高いのですが、SDM665とSDM710は少し事情が違います。
600番台と700番台なので、系統が少し違います。
ここでは詳細な違いは比較しませんが、発売日順がSDM710→SDM665になります。
SDM710はSDM665より少し古い世代のCPUで、その世代の中で上位CPUです。SDM665は新しい世代のCPUですが、その世代の下位CPUです。
各機能別に見るとそれぞれ優劣がありますが、総合的に見ると、ほとんど同じ性能だと言われています。
メモリは低価格帯の機種としては優秀!
メモリは以下の通りです。
機種 | RAM | ROM |
---|---|---|
Reno3 A | 6GB | 128GB |
Reno A | 6GB | 64GB |
A5 2020 | 4GB | 64GB |
これは綺麗に並んでいますね(笑)
CPUとメモリを合わせた基本性能はReno3 Aが最も高いと言えると思います。
全機種が外部メモリ対応だが、A5 2020は3スロット!
1点だけ注意があります。
どの機種もSDカードに対応していますが、Reno3 AとReno AはSIMカードと共用スロットになっています。
Reno3 AとReno AはSDカードを使用するとSIMは1枚しか挿すことができません。
一方、A5 2020は上の画像のようにトリプルスロットです。SIMカード2枚とSDカード1枚を同時に使用することができます。
他社を含めてデュアルSIMに対応している機種はほとんが、Reno3 AとReno Aと同じように「SIM2枚」か「SIM+SD」の排他的スロットです。A5 2020のトリプルスロットはかなり珍しいです。
SIM2枚とSDカードを同時に使用する人が実際どれだけいるかは分かりませんが、複数SIMを利用している人はSDカードも使えると、とても安心できますよね。
バッテリー容量は3,600~5,000mAhの大容量!
バッテリー容量は3,600~5,000mAhの大容量のバッテリーです。
古い機種だと2,000mAh程度なので、3,600mAhもあれば十分だと思います。
外出している時間が長く、なかなか充電する機会がない人は、できるだけ大きいバッテリーのほうが良いと思います。
Reno3 Aは急速充電に対応!
バッテリー容量が大きいに越したことは無いのですが、実は充電時間も見たほうがいいです。
Reno3 Aのみ急速充電に対応しています。
公式ページなどを見ても具体的な充電時間が明記されていないのですが、他社スマホの仕様などを見ると急速充電対応だと明らかに短時間で充電できます。
外出先で数十分程度の休憩中に充電しても、かなり充電できると思います。
OPPO製スマホは今まで急速充電に対応していなかったので、急速充電対応はかなり便利だと思います。
A5 2020は若干重いかも
大容量バッテリーを搭載している機種は、当然重くなります。
Reno3 AとReno Aは170g前後なので、特に大容量バッテリーではない他社のスマホと変わらない重量です。
これは、有機ELで軽量化しているからだと思います。有機ELだと一般的な液晶に必要なバックライトが不要なので、軽量化できます。
一方、A5 2020は約195gと少し重いです。20g以上違うと結構ズッシリとした印象になると思います。A5 2020は液晶で一番バッテリー容量も大きいのでしょうがないですね。他社でも大容量バッテリーモデルは200g程度が多いので、A5 2020が特別重いと言う訳ではありませんよ。
海外メーカーなのに防水・防塵!
日本メーカーのスマホはほとんど防水・防塵仕様になっていますが、海外メーカーはあまり防水・防塵にこだわっていません。世界的な需要としては防水・防塵はあまり要求されていません。
iPhoneですら、防水・防塵仕様を取り入れたのは相当あとの機種からです。iPhoneは日本の信者が多かったので、日本ユーザーの要望が反映されたのだと思います。
コストを重視するAndroidだと、海外メーカーはほとんど防水・防塵仕様になっていません。
今回の3機種は防水・防塵仕様ですが、仕様に少し違いがあります。
機種 | 防塵 | 防水 |
---|---|---|
Reno3 A | IP68 | IP68 |
Reno A | IP67 | IP67 |
A5 2020 | IP5X | - |
一般的な日本メーカー | IP6X | IPX5/8 |
防水・防塵性能はIP規格(International Protection)で等級が決められており、IPの後ろの左側の数字が防塵等級、右側が防水等級を表しています。防水と防塵を分けて表記するときはXを使用します。
ここでは詳細な説明は省きますが、数字が大きいほど性能が高いことを表しています。
一般的な日本メーカーは防水と防塵を分けて明記していることが多く、海外メーカーは併記することが多いです。iPhoneの最新機種もIP68と表記しています。
Reno3 Aは日本メーカーと同じ防塵6等級、防水8等級のIP68です。Reno Aは防水性能が少し低く、A5 2020は防水なし・防塵性能が少し低いとなります。
ちょっと説明が長くなってしまいましたが、Reno3 Aは最大等級なので、防水・防塵性能は問題ないと思います。
おサイフケータイに対応!
おサイフケータイも日本独自の仕様です。海外にはそんな機能はありません。
海外ではおサイフケータイが無いので、苦肉の策がQRコード決済なのですが、日本でも「なんとかペイ」が普及しましたね。最新技術のように宣伝していましたが、技術的に見ると古い技術なので全く意味が分かりません。
まぁ「なんとかペイ」はポイント還元があるから使っているだけで、ポイント還元が無ければ誰も使わないと思います。技術的に古くて不便なので将来的にはなくなる気がします。
モバイルSUICAなど常におサイフケータイを使用している人は、今まで日本メーカーのスマホしか選択肢がありませんでしたが、Reno3 AとReno Aはおサイフケータイに対応しているので、機種変更することができますよ。
まとめ
各機種とも項目ごとに優劣がありますが、ザクッと全体的に評価すると
だと思います。
各機種の特徴を簡潔に表すと以下のようになります。
機種 | 特徴 |
---|---|
Reno3 A | 有機EL、最大4800万画素4眼カメラとほとんどの面で優れている。急速充電対応。 |
Reno A | 有機ELだがアウトカメラの性能が低い。インカメラは性能が高い。 |
A5 2020 | カメラ性能はそこそこだが、画面解像度が低い。トリプルスロットに対応。 |
性能重視ならReno3 A
性能重視ならReno3 Aで決まりです。
2020/6/25からY!mobileやUQ mobile、OCN モバイル ONEで販売が開始されました。
有機EL、4800万画素4眼アウトカメラ、基本性能が高く、大容量バッテリーで急速充電対応、3機種の中で最も性能が高いです。
唯一急速充電に対応しており、防水・防塵性能も高く、おサイフケータイにも対応しているので、日本人にとても使いやすい仕様になっています。
今まで海外メーカー製は使いにくいそうと思っていた人にもオススメできます。
機種情報はこちら 発売日:2020/06/25 |
|
通販での実売価格は約26,000円です。
格安SIM各社から発売されています。
→ IIJmioのセール・キャンペーン情報はこちら→ 楽天モバイルのセール・キャンペーン情報はこちら
3GBで月1,078円!
楽天モバイル公式ページはこちら
→ BIGLOBEモバイルのセール・キャンペーン情報はこちら
各社の価格の比較はこちら
他の有機ELスマホと比べてみたい人はこちらもチェックしてください。
Reno Aは微妙
Reno Aはかなり微妙です。
今までは有機ELなので、カメラ性能が低くても選択する価値があったのですが、Reno3 Aが登場したので、性能面で選択する価値がありません。
Reno3 Aの発売で価格が一気に下がれば選択する余地はあると思います。
機種情報はこちら 発売日:2019/10/16 |
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通販での実売価格は約2万円です。
→ IIJmioのセール・キャンペーン情報はこちら新機種のOPPO A73も1円です。こちらも検討したほうがいいと思います。
SIM2枚挿し+SDカードならA5 2020
A5 2020の4眼アウトカメラはそこそこの性能ですが、ディスプレイが液晶なのとフルHD+ではないところが、かなり性能を下げています。
A5 2020の最大の特徴はトリプルスロットです。SIM2枚挿しで外部メモリのSDカードも同時に使用できます。
複数回線を契約している人でSDカードも使いたい人には待っていましたというような仕様です。他ではトリプルスロットを見たことがありません。
トリプルスロットをフルに使うと消費電力も上がると思うので、3機種の中で5000mAhと最も大容量のバッテリーなのも嬉しいです。
機種情報はこちら 発売日:2019/10/30 |
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SIM発行や初期手数料で3,000円ほどかかりますが、OCN モバイル ONEはポイント還元ではなく実際の価格です。端末代金の支払いは1円のみです。
各社のセール・キャンペーン情報はこちら。
→ OCNモバイルONEのセール・キャンペーン情報はこちら.
→ BIGLOBEモバイルのセール・キャンペーン情報はこちら.
2020/11/20発売のOPPO A73の性能比較はこちら
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