僕はソフトバンクから格安SIMのOCNモバイルONEに乗り換えました。使用感などは以下の記事で紹介しています。
→ ソフトバンクから格安SIMのOCNモバイルONEへ乗り換えた -年約5万円もお得、期間限定情報も-
上の記事ではOCNモバイルONEについて紹介していますが、格安SIMのMVNO事業者はたくさんあります。
もっとお得な格安SIMがないかと思い、格安SIMの8社の初期費用と月額料金を比較したので、紹介します。(4月~6月まで順位の変動はありません)
2019年10月は通信事業の法改正があり、プランや料金体系を大幅見直しした事業者があります。
価格は全て税抜きです。
格安SIMのMVNO事業者
今回は規模の大きなMVNO事業者8社を比較します。以下のMVNO事業者です。
大元の通信インフラもドコモ、au、ソフトバンクのどれかを網羅しているので、乗り換え前のキャリアと同じであれば携帯電話やスマホを買い換えなくても利用できます。
費用の構成
利用費用は「初期費用」と「月額利用料金」に分かれます。
- 初期費用:契約するときに一度だけかかる費用
- 月額利用料金:通信するために毎月支払う利用料金
契約した初月は初期費用と月額利用料金の合計金額が必要です。
初期費用
初期費用は契約するときに一度だけかかる費用のことです。以下の3つがあります。
- 初期手数料:初期事務手続きにかかる費用
- SIM手配料:SIMを発行するときにかかる費用
- 端末代:携帯電話やスマートフォンを同時に購入した場合に限る
8社の初期費用は以下の表の通りです。端末代は除きます。
格安SIM(MVNO事業者) | 通信インフラ | 初期手数料 | SIM手配料 |
OCNモバイルONE | ドコモ | 3,000円 | 394円 |
UQ mobile | au | 3,000円 | - |
Y!mobile | ソフトバンク | - | |
楽天モバイル(4/7まで) | ドコモ au | 3,394円 3,406円 | - - |
楽天モバイル UN-LIMIT(4/8以降) | 楽天 | (ポイント還元) | - |
U-mobile 新規受付は終了 | ドコモ | 3,000円 | 425円 |
mineo | ドコモ au ソフトバンク | 3,000円 3,000円 3,000円 | 341円 230円 337円 |
BIGLOBE | ドコモ au | 3,000円 3,000円 | 394円 394円 |
IIJmio | ドコモ au | 394円 406円 |
Y!mobile、IIJmioを除いて、初期費用に関しては400円程度の差しかありません。
月額利用料金
月額利用料金は通信するために毎月支払う利用料金のことです。
同じ事業者でも月額利用料金は契約するプランによって異なります。
今回は各社の1番安いプランで比較します。音声通話できるSIMで、データ2~3GB/月のプランで比較します。(極端にデータ容量の少ないプランは除外しています)
契約上の月額利用料金
格安SIM(MVNO事業者) | 契約月額料金 | 通話無料 | データ容量 | メール |
OCNモバイルONE | 値下げ1,480円 | オプション 1回10分:850円(12ヶ月間は300円) | 3GB/月 | あり |
UQ mobile | 値下げ1,980円 | オプション 1回10分:700円 月60分:500円 | 3GB/月 | オプション |
Y!mobile | 値下げ2,680円 | 1回10分 | 3GB/月 | あり |
楽天モバイル(4/7まで) | 2,980円 | 1回10分 | 3GB/月 | あり |
楽天モバイル UN-LIMIT | 2,980円 | 無制限 | 無制限 (楽天回線のみ) | あり |
U-mobile 新規受付は終了 | 1,580円 | オプション 月60分:800円 | 3GB/月 | なし |
mineo | d1,600円 a1,510円 s1,950円 | オプション 1回10分:850円 | 3GB/月 | あり |
BIGLOBEモバイル | 1,600円 | オプション 1回3分:600円 1回10分:830円 | 3GB/月 | あり |
IIJmio | 1,600円 | オプション 1回3分:600円 1回10分:830円 | 3GB/月 | あり |
通話無料をサービスしているかどうかで利用料金が大きく変わっています。同じ条件同士なら利用料金にほとんど差がありません。
「あれ?UQ mobileとかY!mobileって、もっと安い値段でCMしてなかったっけ?」と思われた方がいると思います。
上の表の月額料金は契約上の料金です。実際には、この料金から割引きが適用されます。
「なんだ、結局安くなるのか。」と安心した方、残念なお知らせがあります。
割引き後の月額利用料金
実際に割引きされた後の月額利用料金はいくらになるのでしょうか。
下の表に記載します。期間限定の割引き後の金額じゃ分かりにくいので、2年間の合計利用料金も計算しました。
利用料金の表記:1位 2位 3位
格安SIM(MVNO事業者) | 契約月額 | 割引き後月額 | 割引き期間 | 2年間の利用料金 | 最低利用期間 |
OCNモバイルONE | 1,480円 | ← | なし | 35,520円 | なし |
UQ mobile | 1,980円 | ← | なし | なし | |
Y!mobile | 2,680円 | 1,980円 | 6ヶ月 | なし | |
楽天モバイル(4/7まで) (通常) | 2,980円 | 1,480円 | 1ヶ月 | 70,020円 | なし |
(楽天会員) | ↑ | 1,480円 | 12ヶ月 | 53,520円 | なし |
(ダイアモンド会員) | ↑ | 980円 | 12ヶ月 | 47,520円 | なし |
楽天モバイル UN-LIMIT | 2,980円 | 0円 | 12ヶ月 | 35,760円 | なし |
U-mobile 新規受付は終了 | 1,580円 | ← | なし | 37,920円 | 6ヶ月 (解約事務手数料:6,000円) |
mineo | d1,600円 a1,510円 s1,950円 | ← | なし | d38,400円 a36,240円 s46,800円 | なし |
BIGLOBEモバイル (端末セット) | 1,600円 | 400円 | 6ヶ月 | 31,200円 | 12ヶ月 (解除料:1,000円) |
(SIM単体) | 1,600円 | 400円 | 6ヶ月 | 31,200円 | なし |
IIJmio | 1,600円 | ← | なし | d38,400円 a38,400円 | 1ヶ月 |
2019/10/1からの法改正に合わせて2年縛りや3年縛りをしていたUQ mobileとY!mobile、楽天モバイルがプランの大幅見直しをしています。その結果、最低利用期間はなくなったのですが、楽天モバイルは利用料金が大幅に上がっています。残念ですね。Y!mobileは微増です。
特に楽天モバイルは電話かけ放題込みのプランだと激安だったので残念です。
UQ mobileは大幅値下げになっています。従来は電話かけ放題もついてたのですが、新しいプランではオプション(10分無料:月700円、月60分無料:月500円)になりました。
それ以外の事業者の一部は最低利用期間を設けていますが、2年縛りのように特定期間じゃないと解約できないシステムではありません。単純に最低利用期間を過ぎればいつでも解約できます。そのため、ほとんどの事業者が従来と変わらない料金体系になっています。
2年間の利用料金の安い順は以下です。初期費用は含めていません。U-mobileは新体系で出直すのかと思っていたんですが、いつまで経っても再開しないので、ランキングから外しました。
- 31,200円:BIGLOBE
- 35,520円:OCNモバイルONE
- 35,760円:楽天モバイル UN-LIMIT
- 36,240円:mineoのau
- 38,400円:IIJmio、mineoのdocomo
順位は2020年8月とほぼ同じですが、料金に違いがあります。
1位:BIGLOBE
1位はBIGLOBEです。前回も1位でした。
スマホセットでも音声SIMのみでも全プラン一律で6ヶ月間の月額料金が毎月1,200円値引きされます。例えば月3GBのプランだと月400円で利用できます。
スマホセットの場合、利用料金にも使用できる最大20,000円相当のポイント還元にアップされています。
2位:OCNモバイルONE
4位はOCNモバイルONEです。mineoの割引がなくなって順位を落とした結果です。
新コースの料金プランが値下げされ、割引きなしの通常料金がダントツに安いです。
月1GBのプランだと月1,180円(OCN光モバイル割だと980円)から始めることができます。BIGLOBEでは月3GBが最低ラインなので、ほとんどは自宅のWifiで通信している人はOCNモバイルONEのほうがお得です。
スマホセットの通常価格でも他社より安く、セール期間中は強烈な安さです。
運営会社もNTTグループの主要企業であるNTTコミュニケーションズなので、回線品質も安心できます。
3位:楽天モバイル UN-LIMIT
3位にランクインした楽天モバイル UN-LIMITが4/8から本格始動しました。
そして2020/9/30から5Gに対応しました!5G対応後も利用料金に変更はありません。1年間無料も継続されています。
従来のスーパーホーダイなどのプランは新規受付を終了しています。
楽天モバイル UN-LIMITは楽天回線を使用します。格安SIM事業者ではなく三大キャリアに対抗する大手キャリアになってしまったのですが、料金的に格安なので、格安SIMに含めることにします。
楽天モバイル UN-LIMITはデータ容量無制限、国内通話無料、海外66カ国での通信無料など、従来の格安SIMにはないサービスを展開しています。
3GBで月1,078円!
楽天モバイル公式ページはこちら
4位:mineo(au回線)
4位はmineoのau回線です。
8/2まで実施していた6ヶ月間月額料金800円(毎月)値引きのキャンペーンが終了し、通常料金に戻りました。
au回線は月額利用料金が1,510円と通常料金自体が安いので4位にランクインしています。
こちらの記事でも紹介しています。
→ mineoの料金プランと特徴【三大キャリアに対応、パケットギフトで誰とでもデータ容量をシェア、エココースで割安に!】
5位:IIJmio
5位はIIJmioのタイプA(au回線)とmineoのdocomo回線です。
過去の状況
結局どこがおすすめなの?
以上、格安SIM8社の初期費用と月額利用料金を比較しました。
初期費用はどの会社もほとんど同じです。(キャンペーンで無料などは有り)
月額利用料金は、2年間の合計金額では以下の順に安いことが分かりました。
- 31,200円:BIGLOBE
- 35,520円:OCNモバイルONE
- 35,760円:楽天モバイル UN-LIMIT
- 36,240円:mineoのau
- 36,300円:IIJmioのau
安いに越したことはありませんが、利用の仕方も考慮して格安SIMのサービスを選んだほうがいいと思います。
スマホそのまま(単体SIM)ならBIGLOBEがおすすめ!
BIGLOBE
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単体SIMならBIGLOBEがおすすめです。11/3まで「6ヶ月間1,200円OFF」キャンペーンを開催中なので、利用料金が再安値です。
多くの機種で20,000円相当のポイント還元などの特典も盛り沢山です。
スマホセットはIIJmioかOCNモバイルONEがおすすめ!
OCNモバイルONE
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セールも頻繁にしているOCNモバイルONEがおすすめです。月額利用料金が3位ですが、それほど大きな差はありません。1GBプランだと月額1,180円(OCN光とセットだと980円)から始められます。
OCNモバイルONEは通常価格でも他社よりかなり安いので、一度価格をチェックすることをオススメします。
取扱っているほとんどの機種が他社と比べて再安値です。
以下のページで他社との端末代金比較や、2年間・5年間の利用料金を含めたトータルコストでも比較しています。
IIJmio
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IIJmioが11/4まで秋のコミコミキャンペーンを実施中です。端末代金の大幅値引きセールや初期費用1円、最大5,000円ギフト券プレゼントなどをやっています。
通話定額10分セットでの割引は、通話定額10分オプション自体も期間中0円になるので、お得ですよ!
利用料金が再安値のBIGLOBEもオススメです。今までは利用料金の値引きが優先されている印象がありましたが、スマホセットのポイント還元が最大20,000ポイントにアップしています。
今回のキャンペーンでは実質0円機種が2つもあります!
端末代金が安くなりましたが、利用料金が最安値なので、トータル金額が再安値の機種が多数あります。こちらの記事で再安値機種をピックアップしているので、参考にしてください。
ビジネス利用など通話が多い方はY!mobileがおすすめ!
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電話での通話が多い方は、10分かけ放題がついているY!mobileがオススメです。
ビジネスなどで長時間通話する方はY!mobileの「スーパーだれとでも定額」が超おすすめです。以下の記事でも紹介していますが、月1,000円で固定電話・携帯電話の全ての国内通話の通話料が無料になります。
他の格安SIMでは一定時間が無料になるパックのようなオプションはありますが、時間無制限で無料となるのはY!mobileだけです。しかも1,000円です。
2台持ちやSIM2枚挿しは、楽天モバイルUN-LIMITを試験的に導入するのがおすすめ
3位にランクインした楽天モバイル UN-LIMITが4/8から本格始動しました。9/30から5Gも始まりました。
従来のスーパーホーダイなどのプランは新規受付を終了しています。
楽天モバイル UN-LIMITは楽天回線を使用します。格安SIM事業者ではなく三大キャリアに対抗する大手キャリアになってしまったのですが、料金的に格安なので、格安SIMに含めることにします。
楽天モバイル UN-LIMITはデータ容量無制限、国内通話無料、海外66カ国での通信無料など、従来の格安SIMにはないサービスを展開しています。
若干、不安な点は「楽天回線が本当に大丈夫なのか?」ですね。試験運用中に「繋がらない、突然切断される」などが報じられました。楽天の企業イメージからすると「入念に準備してからサービスを開始する」とは言えないので、不安が残ります。純粋な日本企業ですが、日本企業のイメージの「慎重すぎる」印象はありません。何でも挑戦するイメージですね。挑戦しすぎて品質には若干不安があります。
楽天自体もそのようなイメージがあることは十分承知していると思うので、今回は300万名まで1年間無料というとんでもないキャンペーンを実施してます。「お金は取らないから、まずは試してね」という感じでしょうか。
1年間は無料なので、とりあえず契約してみてもいいんじゃないでしょうか。メインに使用している回線は残したまま、2台目や、SIMの2枚挿しがおすすめです。
デュアルSIMに対応している端末を持っているなら、楽天モバイル UN-LIMITの単体SIMを契約すれば、以下のような使い方ができます。
- 普段の電話通話は従来のSIM
- データ通信は楽天モバイル UN-LIMITで無制限
- 万が一、楽天回線でデータ通信が途切れる場合に従来のSIMで通信
従来のSIMの料金や回線品質はそのまま、楽天モバイル UN-LIMITは1年間無料なので、おすすめです。楽天モバイル UN-LIMITの品質が安定してきたら、完全移行すれば良いと思います。
3GBで月1,078円!
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