前回の記事で東京都のLED電球交換を紹介しましたが、以前からLED電球って本当にお得なのか気になってたんですよ。
この機会にきっちり計算してみました。
結論から言うと速攻でLED電球に変えたほうがいいです。電球1個でも5年間で15,000円以上節約できます。かなりの節約になります。
照明の種類
家庭で主に使用されている照明には、以下の3種類があります。
- 白熱電球
- 蛍光灯(電球の形状のものは電球形蛍光灯と呼ばれる)
- LED電球
これらの照明は、消費する電力に対する「明るさ」が大きく異なります。下の表は60W相当の明るさの製品を比較したものです。
電球の種類 | 明るさ | 消費電力 | 比較対象の参考製品 |
白熱電球 | 790ルーメン | 54W | パナソニック LDS100V54WWK |
電球形蛍光灯 | 750ルーメン | 11W | パナソニック EFD15EL11EE17 |
LED電球 | 760ルーメン | 7.2W | パナソニック LDA7LGE17Z60ESW2 |
明るさはほぼ同じルーメンですが、白熱電球の消費電力はLED電球の7~8倍も消費します。ここまでは皆さんご存知ですよね。
「でも、白熱電球って超安いし、LED電球は結構高いよね。元が取れるの?」
僕も今までこう思ってたんです。そこで実際に電気料金を計算してみました。
電気料金
電気料金の仕組み
まず、電気料金の基本を押さえます。
東京電力の一般家庭の電気料金は従量制です。基本料金に使用した電気料金が加算されます。現在(2018年11月)の月額料金は以下のようになります。
- 基本料金:契約アンペアにより異なる
- 使用電気料金:
- 120kWhまで:19.52円/kWh
- 120kWh超え:26.00円/kWh
- 300kWh超え:30.02円/kWh
- 例:200kWh使用した場合、基本料金+120*19.52+(200-120)*26.00円となります
使用する電気量によって単価が変わるのでややこしいのですが、一般的には300kWh前後ではないかと思います。僕の場合も一人住まいなので普段は150kWhくらいですが、冬には暖房で300kWhを軽く超えます。(夏は冬ほどではないけど上がります)
電気料金の違い
家庭によって使用電気量が異なりますが、一般的な120kW~300kWの電気料金で各電球の電気料金を計算しました。
以下を前提条件とします。
- 電気料金は、120kW超え300kW未満の数値を使用する(26.00円/kWh)
- 1日当たり7時間点灯させる(夜間の17時から24時まで)
僕の場合、少し暗めが好きなのでリビングルームの照明は白熱電球ベースです。夜間は落ち着いた照明にしたい派です(笑)。
項目 | 白熱電球 | 電球形蛍光灯 | LED電球 |
消費電力 | 54W | 11W | 7.2W |
1日の消費電力 | 54W×7h=378Wh | 11W×7h=77Wh | 7.2W×7h=50.4Wh |
1年の消費電力 | 137.970kWh | 28.105kWh | 18.396kWh |
1年の電気料金 | 3587.22円 | 730.73円 | 478.296円 |
白熱電球とLED電球の差はなんと年間3000円以上です。1年だけでLED電球代の元が取れます。(既に電球形蛍光灯であれば、故障してからの交換でいいと思います)
5年間の電気料金の差
初期のLED電球は長期間使用を謳いながら、熱対策が不十分ですぐに切れてしまうことが問題となりましたよね。今のLED電球は5年間保証がついている製品が多いので、5年間の電気料金をグラフにしてみました。
5年間だと1万5千円以上の差となります。
これ電球1個の話です。リビングルームで3つも4つも使ってたらそのまま3倍4倍の差になります。4個だったら6万円以上の差です。
蛍光灯とLED電球の差は小さいので蛍光灯メインの家だと問題ないのですが、わりと新しい家にはダウンライトがふんだんに設置されています。僕の家にもリビング・ダイニングだけで10個ついてます(笑)。
お洒落なんですけど、何も考えずに使っているととんでもない金額の差になります。
ちなみに120kWhまでの一番安い19.52円で計算すると以下のグラフになります。
これでも電球1個当たり1万2千円近くの差があります。怖いですね。
LED電球の注意点
熱に注意!
今回、はじめてLED電球を使ったんですが、かなり熱くなります。東京都から貰った1個だけなので、つける場所を変えたりしたんですが火傷しそうになりました(笑)。
初期のものが壊れるのも納得します。「5年保証」は必須だと思います。
パナソニックのLED電球は5年保証なので安心ですね。
また、シーリングライトなど密閉された器具には「密閉形器具対応」の製品でないと故障や火災の原因になるので気をつけてください。
僕が東京都に交換してもらったLED電球は結構いい製品です。シーリングライトに使える密閉形器具対応で三千円強の高額な製品でラッキーでした。この価格でもほぼ1年で元が取れます。
こちらは2020/10/21発売の新モデルです。屋外対応になっています。
ダウンライトは形状に注意!
ダウンライトのE17口金の場合、40WのLED電球は白熱電球とほぼ同じ形状なんですが、60Wは少し長い形状をしています。
電球をつける側の器具の形状によっては60Wを使用できないかもしれません。購入前に器具側の形状を確認しましょう。
便利なLED電球
今回、電気店で交換を待つ時間が少しあったので、照明器具を眺めていたんですが、LED電球は高機能なものがいろいろありますね。今までは電球、蛍光灯と器具側が全くの別物でしたが、LED電球は内部回路があるので電球交換だけでいろんな機能がつけられます。
人感センサー機能
人が近くを通るとLED電球が検知して自動で点灯してくれる人感センサー機能があります。夜間にトイレに行くときなどに廊下に設置すると非常に便利です。
また、玄関前や玄関の中に人感センサーがあると夜間の帰宅時に便利なんですが、電球交換だけで実現できます。
トイレにつけても便利だと思います。消し忘れ防止になります。普段はスイッチで点灯/消灯して、消し忘れた場合だけ自動で消灯してくれます。
E26口金になりますが、パナソニックから以下の製品が出ています。
アイリスオーヤマはこちら
高機能のものはE26口金が多いですよねー。
以下の変換アダプタを組み合わせるとE17口金の器具にも取り付け可能です。
照明取付器具が斜めのタイプの場合、以下の変換アダプタでE17口金を真っ直ぐ下に向けることもできます。
色の切替機能
LEDはいろいろな色を出すことができるので、点灯時の色を変えることも可能です。
例えば、子供が勉強するときには本やノートがはっきり見える昼光色で、テレビを見たり食事をするときは落ち着いた電球色に切り替えることのできる製品があります。
以下の製品は、E26口金となりますが5年保証のパナソニック製で、カチッカチッと壁スイッチを素早く2回押せば、昼光色と電球色を切り替えることができます。
E17口金はこちら。40Wタイプです。
明るさの切替機能
色の切替と同様に明るさを切り替える製品もあります。
以下のパナソニックの製品は普段の50W相当と常夜灯を切り替えることができます。これも壁スイッチの2回押しで切り替えます。廊下に設置したいですね。E17口金で5年保証です。E26口金タイプもあります。
まとめ
東京電力での一般的な電気料金で各電球の料金を比較すると、60W電球1個だけで年間3000円以上、5年間で15000円以上も差があることが分かりました。最初の1年だけで電球交換の元が取れます。
5年保証のLED電球を選べば、確実に交換したほうが相当な節約になります。
また、LED電球はいろいろな機能がついているものもあるので、人感センサー機能つきなどを選ぶと生活自体も便利にしてくれます。
節約・省エネになるので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
電力会社を切り替えて節約!
電力会社自体を変更すると、電気料金自体を下げることができます。
電力自由化で可能となりましたが、本当に安くなるのか調べるのが大変なんですよね。何かとセットだと割引きになったり、地域によっては今までのほうが安かったりと、訳が分からなくなります。
単純明快な電力会社を見つけました。
リミックスでんき です。
リミックスでんき に切り替えるだけで月々の電気代が最大5%OFFになります。
電力自由化前は住んでいる地域によって電力会社が決められていました。東京なら東京電力、大阪なら関西電力などです。
ややこしいのが電力会社によって料金体系が違うんです。
例えば、
- 東京電力:「契約アンペアごとに決まった基本料金」+「使用した電力量に応じた従量料金」
- 関西電力:「アンペアにかかわらず一律の基本料金」+「使用した電力量に応じた従量料金」
です。つまり、電力自由化前でも、住んでいる地域によって電気代は違っていました。大阪から東京に引っ越したときに契約アンペアで料金が違うことにビックリした記憶があります。
電力自由化後に選択肢が増えましたが、住んでいる地域によってどれだけお得になるのかが違うんです。それを計算したりするのはとても大変です。
リミックスでんき では、この悩みが解決します。
住んでいる地域の自由化前の電力会社の料金から一律5%または2%値下げした料金となっています。
- 従量電灯:5%OFF
- 低圧電力:2%OFF
一般家庭は従量電灯で契約していることがほとんどなので、5%OFFになります。(基本料金と従量料金が値下げ。燃料費調整額/再生可能エネルギー発電促進賦課金は除く)
住んでいる地域によって電気代が異なるので不公平であるのかもしれませんが、単純に従来から5%OFFになるほうが明確にお得だと分かるので、とてもいい料金体系だと思います。
リミックスでんき は全国のほとんどエリアで利用できます。(沖縄、島しょ部など一部の地域を除く)
リミックスでんき を初めて聞く人も多いと思いますが、東証二部上場の企業なので安心です。
住んでいる地域の料金表が掲載されているので、以下の公式サイトから確認してください。
他の節約方法を以下の記事で紹介しています。
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