松井証券が株式取引の手数料無料枠を拡大します。
従来は10万円までの取引だと無料でしたが、現物/信用取引50万円まで無料に拡大されました。東証の約94%の銘柄で無料トレードができることになります。
松井証券の手数料
今では老舗感のある松井証券 ですが、松井証券 はネット証券の先駆者です。
ネットでの取引が当たり前の現在と違い、昔は証券会社の窓口に行ったり、電話をかけないと株式の取引をすることができませんでした。
当然、人を介するので、手数料もかなりかかりました。
松井証券 のネット取引が登場したことにより、大手証券会社の手数料とは比べ物にならないくらい安い手数料で取引することができ、ネットで手軽に株式取引ができるようになりました。
その後、松井証券 に対抗するため各社手数料を安く抑えたネット証券会社が登場し始めました。
手数料激安のイメージは松井証券 だけでなく、今では多くのネット証券会社の共通のイメージになっています。
他のネット証券会社と比べて同水準の手数料なので、僕は今でも松井証券 がメインの証券会社です。
どのように手数料が変わったのか
2019/12/20夜間取引から新しい手数料に変わります。(日中取引は12/23(月)から)
上の画像のように、従来は「10万円まで/30万円まで/50万円まで/100万円まで/100万円超」で手数料が異なっていました。一回の取引ではなく1日の合計金額です。
12/20夜間取引以降は、「50万円まで/100万円まで/100万円超」の3種類とシンプルになります。
そのうち「100万円まで/100万円超」は従来と同じ、100万円ごとに1,000円(0.1%)の手数料です。
変わっているところは50万円以下で、従来は11万円超~50万円までで手数料がかかっていましたが、50万円まで全て手数料が無料となります。
手数料の大幅値下げですね。
小額取引が一段とやりやすくなる!
無料枠が拡大しているのは分かるけど、そんなにメリットあるの??
この無料枠の拡大は、めちゃくちゃメリットがあります。
僕も実際に松井証券 で取引していますが、いつも思うんです。
- 小額取引は難しい
- 換金目的の売却に日数がかかる
小額取引は難しい
1点目は「10万円以下で取引するのが難しい。。」です。
10万円以下で取引するためには、例えば600円×100株=6万円で取引しないといけません。600円×200株だと12万円になるので手数料がかかります。
これって株式取引としては小額過ぎるんですよね。
しかも各銘柄には最小取引株数が決められているので、最小取引金額が10万円以内の株自体が少ないんです。だいたい千円以上の株は100株単位、千円未満の株は100株単位なんです。千円以上の株には手が出せないことになります。(もちろん手数料を払えば取引できます)
これが50万円以下の取引金額が無料になると、メチャクチャ無料で取引できる銘柄が増えるんです。上の画像のように東証全体の約94%にのぼります。
換金目的の売却に日数がかかる
2点目は「換金目的で手数料を抑えて取引したいときに、換金が終わるまで日数がかかる」です。
全く使用しない資金を運用している場合は関係ないのですが、運用資産から生活費などを出金する場合、換金目的で株式を売却することがあります。この場合は特に手数料を抑えたくなるので、手数料無料の範囲で取引したくなります。
儲かっていたら手数料を払うのを気にしないのですが、「単に換金したいのが理由」だと手数料を損失だと思ってしまうからです。値下がりして損失が出ている株を売却する場合もありますからね(笑)。
10万まで手数料無料と言っても、先ほどの例のように600円×200株だと手数料がかかります。一日で600円×100株=6万円しか換金できないんです。20万円必要だと2日間(10万×2)ではなく4日間(6万×4)かけて換金することになります。50万円だと9日間(6万×9)です。
50万円まで無料であれば、1回の取引で換金が完了します。
他の支払いのために換金する場合、日数をかけることができません。すぐに換金しても手数料無料なのはメチャクチャ嬉しいです。
以上、松井証券 の無料手数料の拡大について紹介しました。
50万円まで手数料無料が拡大したことで、
- 東証の約94%の銘柄の取引が手数料無料で取引可能
- 分割して換金目的の取引をしなくても良い
と、とても取引しやすくなりました。
50万円以下の取引が無料となったことで、かつての手数料の安い松井証券 に戻ったと思います。老舗ネット証券としての実績と安心感があるので、松井証券 がネット証券最強と言えるんじゃないでしょうか。銘柄ニュースや情報ツール・取引ツールも充実しているので、とても使いやすいです。
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